時間の空いた日のお昼過ぎ、泡瀬干潟へ繰り出した
干潟を歩くのではなくて、浅くても泳ぎたかったから
干潮の時間から数時間後に、ミナミコメツキガニの浜から泳ぎ出す
少しだけ海岸沿いに左へ歩いてから、
目の前の海をさえぎる工事の壁(仮の防波堤?)を目指して突き進む
3月頃だよと聞いたカゴメノリのピークは終わったらしく
まだ沢山あるけれどふわふわとは立ち上らずしぼんで海底にたたずんでいる
イソスギナも、ピークは過ぎた感じ。。あぁ遅かったか、、残念…
海のマリモと呼ばれるクビレミドロが海底にポツポツと見える
こちらのピークももうすぐ終わりなのかな。
藻場を越し、砂地を過ぎると、幼魚たわむれる岩場に変わる。
サンゴはイワハマサンゴがちらほらある、あとは堅い海藻が多い感じ。
ヘコアユが、わずかな流れとともにゆらぎたたずんでいたり、
海藻の周りにはハギやチョウチョウ、岩の方にはヒメアイゴやタマンの子が結構いる。
ふと下を見るとでっかいミーバイが休憩中。。
しばらくして、すぅっと急に深くなり、あたり一面緑色の濁り、
水深は5.5m、海底は見るからに泥場。
工事の壁の手前、200mといったところだろうか。もう何も見えなくなる。
海を遮るあの壁の向こう側、塞がれた海の中に、
素晴しいサンゴの世界があるのを仲間達と見て知っている
リュウキュウキッカサンゴの群集に、スギノキミドリイシ、
そしてその間にすむ他のサンゴや沢山の海の生きもの。
干潟があるからこそ広がる豊かな海の世界。
あのサンゴたちはここにはないとされ、
沢山の人に伝えられる事なく、やがて埋められてしまう
美ら海 素晴しいサンゴの海は、
人工的に手をかけて作らないともう存在しない、というわけじゃなくて
実はとっても身近に残っている事を、
沢山の人に見て感じてもらえたらと、ずっと思っている
誇れる程素晴しい自然が今そこにあるっていうのに、
どうしてそのまま、残していこうとしないんだろうか。
あの壁まで行きたいところだが、結構泳いでいるし
何も見えないならと引き返し、通信塔よりの岸側へむかい泳ぎ進む
やたら飛び交うヘリコプターを見上げ、海から街を望む
家庭排水や埋め立てを感じる泡瀬干潟の海の中で営みを見つめる
次は砂洲を目指してみようかな