2008年02月19日

7x9cmの海の世界2

大浦湾の海の底大浦湾の海の底大浦湾の海の底

こないだ砂さらいした大浦湾の同じ場所から、もう10m降りた泥場で
一見何もいないところの泥をひとすくい。
モウモウと泥けむり巻き上がる海水もそのまま入れて、
まわりでフワッと浮いてた藻も入れて持ち帰った。

帰宅してガラス瓶に移そうと思ったら
すでに泥が固まってて容器に貼り付いて落ちないもんだから
ぐわーっとかき混ぜてからドロドロを一気に流し移した。

一向に澄んでこない泥水の、濁りがとれるのが待ちきれずに
なんも見えんけど懐中電灯を当てて見ていたら、
ものすごい沢山、微生物が集まってきた。
プランクトンか、いろんな形の子がいるな
1匹大きめの、といっても1ミリのミジンコ風の子が
青白い蛍光色の液を飛ばしてから水面をせわしく泳ぎだした
なんてったっけな、この子…

あくる日、泥水は落ち着いて、7x9cmの澄みわたった「泥場」には
3ミリ級の二枚貝っこたちが歩いた溝みたいな跡ができてて、
1ミリもない2つのクダがちらほら。
そして見つけたのは見るからに泥色の毛ガニっこ
ちっこいのに立派にずんぐりで、感激。うずくまってる姿がイイ
ふと見たら手足めいっぱい伸ばしてたりしてさー
澄み溜まった2cmの泥底を横から見ると
すじになって残った、ゴカイっこの進んだ跡が沢山

今回はあとひとすくい、泥と一緒に持って帰て来て移しといた
7x9cmの、その名も「泥レキ場」では、
9匹の2ミリ級ヤドカリっこが歩き回ってるよ…

こんなにも違う3つの世界
朝は日光に透かして見て、夜は懐中電灯を当てて覗く
微生物の量がダントツで多いのはやっぱり泥場なんだよね

一見何もいないところに実はこんなに生き物がいるって事
水中で目で見ただけでは、その場所の事はほんのちょっとしかわからないって事ね
視点を変えて見てみるのは大切。

今後もきっと出てくるだろう子たちが楽しみ。

あとはもう、自分だけの楽しみにするから書かないけど
身近なところで砂すくって、やってみたらいいさ



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